世界では、数多くの子どもたちが
危機にさらされています。
- マリ共和国
- 西アフリカ・マリ共和国で暮らすマヤ(1歳0か月)は、マラリア・貧血を伴う重度の急性栄養不良に苦しんでいます。母親は泣く元気すらないマヤを抱えて135キロも離れた病院へ運びました。動くこともできない状態でしたが、3日間の治療用ミルクと2回の輸血、マラリア対策の薬の投与を受け、マヤは元気になりつつあり、0.5キロも体重が増えました。
- イエメン
- ある日早産で生まれたハッサン。紛争で故郷から着の身着のまま逃れた母親は、妊婦健診はおろか、食事もままならず、きれいな水をくむために何キロも歩かなければならない状態でした。命の危機にあったハッサンは新生児集中治療室に入り、そこでケアを受けています。イエメンでは多くの妊婦が必要な栄養を摂ることができず、栄養不良や貧血に陥り、早産のリスクが高まっています。
- シリア
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シリアでの紛争により住む場所を転々とし、経済的にも困窮する中、当時11歳だったアフマドは父親の事故も重なり、学校をやめなければなりませんでした。「他の子どもたちが学校に行っているあいだ、僕は羊の世話をしていたんだ。」
1年後、ユニセフが支援する学習センターに通えるようになったアフマドは「将来は教師になって、学校を辞めてしまった子どもたちを助けたい」と語ります。