5人きょうだいの長女として、家族のために水をくむのが日課だった小学生の女の子イレーネ。水を手に入れるため何時間も歩き、戻る頃には学校に行く時間も体力も残りません。
それでも苦労の末に手に入る川の水は、茶色くにごった汚れた水。
村ではこの水を飲んだ多くの子どもたちが下痢にかかり、脱水症に陥って命を脅かされていました。
2019年、ユニセフの支援でイレーネの村に給水所ができました。ソーラーポンプの力で地下水が給水塔へとくみ上げられ、学校や村内に配されたパイプの蛇口から勢いよく透明な水が流れると、村中が歓声に包まれました。パイプは周辺の7つの村にも伸ばされ、多くの住民の暮らしを変え、子どもたちは下痢をしなくなりました。
さらに、水くみにかかる時間が劇的に減ったことで、小学校に通える子どもの数が4倍にも増えました。
そしてイレーネは今、毎日学校に通い、希望ある未来に向かって歩き出しています。
何億人もの人々が、川や池、野ざらしの井戸など危険な水源に
頼らざるをえず、下痢性の病気は常に世界の子どもたちの
主要な死因であり続けています。
さらに近年、世界では、気候変動などの影響で川や井戸が干上がったり、
突然の豪雨で汚水がまん延したりと、
従来の支援だけでは対応しきれない状況が拡大しています。
年々深刻化する気候変動の影響から子どもたちを
守るために、ユニセフは緊急下での浄水剤の配布から
ソーラー給水や雨水貯蔵、災害に強い設備設計
地下水位の調査まで、さまざまな取り組みを進めています。
2020年7月、完成したばかりの貯水タンクからくんだ透明な水と、これまで飲んでいた茶色い川の水を見比べる男の子。もうおなかが痛くなることはありません。
2020年10月、新しくできた給水塔の下で喜ぶ子どもたち。ここからパイプを通じて12の村に水が運ばれ、多くの子どもたちの水くみ時間が短縮されました。
2020年9月、避難先の村で水の配給を待つ家族。平和を求めてシリア北西部から逃れてきた20万人が、ユニセフの給水車を頼りにしています。
毎月、汚れた水を安全な水に変える浄水剤31世帯分、あるいは、下痢による脱水症から子どもを救うORS(経口補水塩)281袋に変わります。
毎月、子どもの栄養不良を改善する栄養治療食89袋、あるいは、身体の免疫力を高めるビタミンA 1,500人分に変わります。
毎月、はしかから子どもを守る予防接種用ワクチン95回分、あるいは、診療所の保健員に技術研修を行う費用1人分に変わります。
毎月、鉛筆とノートの文房具セットを140人分、あるいは、緊急時に数世帯分の簡易シェルターになる防水シート3枚に変わります。
※ご寄付の金額は任意です。 ※輸送や配布のための費用は含まれません。 ※2022年1月現在の価格。
保冷・保温ステンレスミニボトル
サイズ:約直径5.8cm × 高さ14.2cm
容量:約250ml
素材:本体/ステンレス鋼
蓋/ポリプロピレン パッキン/シリコン
※申込締切:2022年8月31日(水)
※お申込内容の確認画面にてサーモボトルの希望有無をお選びいただけます。
※お申込みから約2~3週間後に、ご登録いただいたご住所へお送りします。
※おひとり様1つに限らせていただいております。
※ボトル画像はイメージです。実際とは異なる場合があります。